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成長企業の成功事例のインタビュー
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創業以来、着実に成長が続いていますね。

変ありがたいことではありますが、本音を言えば「よくやってこれた」という思いです(笑)。

と言いますと…。

「注文住宅事業を始めよう」と決断したのはいいのですが、実は当時「家の建て方」について、全く知識や経験がなかったのです。自分のことながらよく決断したものだと思います。とにかく大工さんと行動を共にし、あれこれとイロハから教えていただきました。
そのような状態でしたので、創業から4年間は社員を増やすことはせず、その間社員は私一人でした。

営業マンを採用して事業を拡大していくという選択肢もあったと思うのですが…。

確かにそうです。業界経験者に参画してもらい事業拡大を進めていくということも可能でした。しかし、当時は事業拡大という決断はできなかったですね。

先ほどお伺いした創業時の大胆さや思い切りとはかなり対照的ですね。

そうですね。ただ今にして思えば、創業時の思いを大切にしていたのかな、と思います。

経営理念?

そうだと思います。もちろん、当時、事業拡大に伴う借入返済などのリスクも脳裏にあったと思いますが、これはいつの時もついて回るリスクでしょうし、これからもあるでしょう。
そうではなくて、この会社を成長させていくことを考えたとき、「Noble(ノーブル/気品のある、上品)な対応をお客様一人ひとりに提供する」という経営理念の実現に対する漠然とした不安が、事業拡大を思いとどまらせた理由のように思います。

社員が増えるにつれ、理念が薄れ始め、「あり得ない対応」が現場で発生し、成長が脅かされるというケースは確かに後を絶ちません。最近でも、新興企業や老舗企業においてこうしたケースが発生しましたね。


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創業5年目に初めて展示場を開設されましたね。

そうですね。私自身もそれなりに知識や経験を蓄積でき、仕事を通して社員達に理念を伝えていけるという自信めいたものが芽生えてきたということもありますが、何よりもありがたかったのは、信頼に足る参謀達に恵まれたということです。
その後、4年半の間に一気に計4つの展示場を開設しました。
それに合わせて、社員数も増え続け、そしておかげさまで業績も対前年比平均150%を実現し続けることができました。

当時の成功要因は何だったのでしょうか。

「馬力」でとにかく走り続けた、というのが本音です。
業界経験者、それも力のある猛者が次々に事業に加わり、私や当社を支えてくれました。
そして、「やると決めたことはやる」「目標は必ず達成する」という強い姿勢で走り続けました。仕事が終わると午前1時、ということなど日常茶飯事でした。
気がつけば創業10期目に売上40億円超、経常利益が4億円超になりました。

ものすごい一体感だったのでしょうね。

実は、そうでもなかったのです。
幹部をはじめ社員達は皆、「Nobleな対応をお客様一人ひとりに提供する」という経営理念の実現、そして業績目標の達成も同時に追いかけていたのですが、その過程で大切なことを知らず知らずに置き忘れていたように思います。

と言いますと…。

「社員の気持ち」です。
当時、社員が退職する、という事態が続けて発生していました。精神的にギリギリだったのでしょう。
私も幹部陣も相当悩み、葛藤をしました。社員が辞めていく一方で、業績も追いかけていかなければならないわけですし。他責にしたい気持ちが生まれる一方で、他責にしても結局何も解決しないという思いなどが入り乱れました。
そんな中幹部から、「相手を思いやる、感謝する、といった文化を根付かせていくべきではないか」という提案がありました。自分達の態度を真摯に内省した上での結論だったでしょうし、私にとっても深く響いた提案でした。

福井社長もそういった問題意識をおもちだったからでしょうか?

私の実体験とオーバーラップしたのです。
実は私は、以前高校野球部監督を務めていた頃、当時の3年生から練習のボイコットを受けたことがありまして。

ボイコットですか?

そうです、ボイコットです。練習に誰も来ないのです。
かなり腹ただしい思いをしました。しかし、一方で考えさせられました。
私は試合に勝ち続けるために選手達を徹底的に鍛えました。「しごいた」と言ったほうが適切かも知れません。いわゆる「鬼監督」ですね。とにかく選手達には厳しく接しました。
ただ、勝ち続けようとする姿勢やそのために徹底して練習する、ということ事態は決して間違ってはいなかったと思います。しかし、何かを置き忘れていたのです。その時と同じことがまさに当時のノーブルホームに起こっていたのです。

業績目標の達成に向けた厳しい態度だけではなく、それと合わせて必要な「何か」なのですね。

そうです。そもそも、お客様にご満足いただく対応を、もっと言えば「感動いただく対応」を実現していくためには、社員が満足、さらには感動するような環境が必要でしょう。
「何故こんなに忙しいんだろう?」「私はこんなに忙しいのに、あいつは何をやっているんだろう?」「こんなに一所懸命に仕事をしているのに、何故上司に怒られなければいけないのだろう?」といったネガティブな考えが心の中にある間は、目の前のお客様に意識を100%集中することはできません。
相手を思いやる、感謝する、といった文化は社員を温かい気持ちにさせるものですし、気持ちが満たされれば満たされるほど、お客様に意識を向けていけるようになるものです。
「社員感動満足なくして顧客感動満足はない」のだと、幹部の提案を聞いて強く気づかされました。

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