かなりの勢いで社員数が増えていますよね。
2年前は50人、今や130人近い人数です。わずか2年足らずで3倍近くに増えたということになります。
一気に社員数を増やして、事業を大きく伸ばそうとされたのですか。
確かにそういった側面もありますが、考え方に共鳴してくれる人が多ければ多い程、会社は自然と大きくなっていくものではないでしょうか。決して大きくなることが目的ではありません。求人をしても人が来ないと言われている中で、当社のメッセージをキャッチして魅力を感じてきてくれる人がたくさんいます。当社だって選んでいるわけだから誰でもかれでも入れているわけではありません。しかし、共鳴してくれる人が多く、結果、社員数が増えています。優秀なメンバーが集まってくれていると思います。
なぜそれほど優秀な人材が集まってくるのでしょうか。
私どもは、言わば、建設業界において「甲子園に行くぞ」、つまり、「全国を舞台にして戦う」と言っています。だから優秀な人、腕に自信がある人が来るのでしょう。甲子園に行きたいと思っている人たちに「あの会社に入ったら甲子園に行けるかもしれない」と思ってもらえるような会社でなければなりません。同好会ではいけません。同好会は勝っても負けても酒を飲んだくれているばかりです。
私が考える「優秀な会社」とは、何よりもまず未来に希望を持てる会社です。また、「優秀な会社」には、おのずと「優秀な社員」が集まってきます。それはなぜか。優秀な社員は、会社に今日の蓄積があるから選ぶのではなく、未来があるかどうかで会社を選ぶのです。例えば、会社に今100億円の蓄積があっても、未来の展望を描けていない会社は、優秀な会社とは言えないでしょう。つまり、優秀な会社でなければ、お客様がその会社を選ばないという以前に、社員が選ばないのです。
「自分の人生をその会社に賭けていいか」…それを見抜くのです。そして、会社と自分の未来を見据えている優秀な社員が一歩外へ出たとき、伸びていく会社の経営者の目に留まってそこから仕事も頂けるわけです。優秀な社員がいない会社は、伸びる会社から仕事が頂けない。伸びないということです。
お客様から仕事をいただく以前に、人が来たいと思うような会社である必要があると思っていますし、それだけの魅力がある自信を持っています。社員の来ない会社ははっきり言って駄目です。「共鳴の大きさ」が「会社の大きさ」となるのではないでしょうか。
なるほど、「未来に希望を持てる会社にこそ優秀な社員が集まる」ということですね。
そうですね。能力がある人が面白いと思えるようなものを用意することが必要なのです。そうでないとお客様を説得することもできません。そのためにはいくつか必要なことがあると思っています。
まず一つは、「業界のことをよく分かっているメーカーや金融業者などのプロに認めてもらうこと」です。まずは専門家に「すごい」とお墨付きをもらえるようものを作ります。そのような人たちが「全然駄目だ」と評価したものでは、社員を納得させることができません。社員が評価しないものを、社員自身が売ろうとするわけがありませんし、仮に売ろうとしてもお客様に伝わるわけがありません。

次に、「自分から情報を数多く発信すること」です。向こうから情報が来るのを待っているようではいけません。まず情報を発信すれば、共感を示してくれる人と、「何を言っているんだ」と賛同しない人が出てくるでしょう。私はいろいろなところに行って、自分の考え方を話しています。この活動はある意味「踏み絵」です。それによって、本当に考えが近い人が全国に200社できれば、こんなに良いことはありません。逆に言うと、全員が共鳴してくれたら困ります。200社でよいのです。全国飛び回っている状況を「大変ですね」と言われますが、全然大変ではありません。全国に自分と同じ想いを持っている人を探しに行くわけです。幸せなことで、本当に「ありがとう」と言いたい気持ちです。
そして最後に、「人材育成をしっかりと行うこと」です。私は優秀な社員の育成のためには「全部の資源を使え」と言っています。子育てと一緒です。お金がないからと言って子供を学校にやらない親はいません。一番の育成方法は仕事を通じて学ばせることです。ITGネットワーク事業のメリットはそこにもあります。ネットワーク事業を行い、いろいろな世の中の優秀な会社と触れる貴重な機会が生まれます。研究開発機能と人材育成機能の両方を持ち合わせているのがこの事業の良いところです。また、子供を塾に行かせるのと同様で、いろいろな研修を行うのも人材育成の一つです。