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高橋)




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ベアーズを創業される前は、香港の現地法人商社でマーケティング・マネージャーをされていたんですね。

はい、そうです。それまでのいろいろなご縁に支えられ、26歳のときに商社社長から声をかけて頂き、転職しました。

ところが…。

ところが…?

その矢先に妊娠したことが分かったんです。子供を授かりたいと願っていたのでとてもうれしかった。でも…日本には当時「女性は、子供ができたら仕事を辞めて育児に専念すべし」という考え方が強くありました。私も、そうなるだろう、と感じていました。ですから会社にはずっと言えないままでした。

でも、そのうち体型も変わり、「これはさすがに…」と覚悟を決めて社長に言ったんです。私はその時の社長の言葉を今でも忘れません。

社長は何と?

「それはよかった、おめでとう。安心して産んだらいいよ」と言ってくれたんです。そして、「香港には、ホスピタリティあふれるメイドさんがたくさんいる。彼女達にサポートしてもらえばいいんだよ」「そして、君は2倍働いて4倍の成果を出せばOKじゃないか!」と。

衝撃でした。

実際、心温まるメイドさんのサポートのおかげで、母として、妻として、そして仕事をする一人の女性としても幸せな日々を送ることができました。

と同時に、仕事や育児、家事に追われ、私がイライラしていたら、夫や子供にどんな影響があっただろうか、と考えると…女性の笑顔ってものすごく影響が強いと思うんです。彼女が支えてくれたからこそ、本当にたくさんの笑顔が生まれたと感じました。

彼女は単なるお手伝いさんではなく、私の、そして家族の笑顔をつくり出してくれたかけがえのないパートナーでした。


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その後、日本に帰国され、ベアーズを…?

約4年間、商社で働いた後、帰国しました。しかし、その時点では起業するなんて全く考えていなかったんです。帰国後、第二子を授かり、出産したのですが、メイドさんのサポートを得て仕事に復帰しよう、と考えていたくらいなんです。

香港での生活と同じように…?

そうです。でも、「笑顔を生んでくれる」サービスがどこにもないんです…世界の最先端にあるはずのこの東京で。キッチンの掃除を依頼しても洗いおけの汚れ物はそのまま…雨が降ってきてもベランダの洗濯物は取り込んではくれない。

安心して仕事をしたい、夫には寛大な妻であり、子供には優しい母でありたいと思えば思うほど、イライラは募りました。

今でも、そういう悩みを抱える女性やご家族はたくさんいらっしゃるでしょうが、当時は、実家のご両親の献身的なサポートでもない限り、女性は「無理してでも頑張る」か「あきらめる」しかなかったように思います。

どっちにしても「笑顔」なんて難しいですよね

そこで起業を…?

夫が言ったんです。「家事代行というサービスを僕らでつくろう」「頑張る女性を応援しよう」って。

会社経営なんてそれほど強く考えていなかったのでかなり迷いましたが、背中を押されるまま起業し、二人で作った手作りチラシを高層マンションなどにポスティングするところからスタートしました。1999年のことです。

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