あなたは病院に行きました。
軽い咳と偏頭痛が、一週間も続いています。
疲れも溜まっていたところであり、もしかしたら風邪なのかもしれません。
いつもならば放っておいて治してしまうのですが、来週には大きな出張があり、
大事な契約のチャンスが巡ってきます。失敗するわけにはいきません。
慎重なあなたは、休みを使って病院にやってきました。
問診をされ、いくつかの検査を受けた後で、あなたは診察室に呼ばれます。
頭の中にあるのは(早く薬を貰って帰りたい。大事な出張の準備をしなければ)ということばかりです。
そんなあなたの気持ちを知ってか知らずか、おもむろに医師が口を開きました。
「○○さん、お待たせしました。
厳命します。あなたは明日から仕事を休んでください。
毎日野菜だけを食べて、この7種類の薬を飲むように。
それから一日おきに病院に来て、点滴を受けてくださいね。
まあ一ヶ月もあれば良くなるでしょう。それではお大事に」
いったい何が起こったというのでしょう。
あなたは慌てて尋ねます。
「ち、ちょっと待ってください。
たかが風邪なのに、なんでそんなことをしなくちゃならないんですか。
そもそも休んでなんかいられないんですよ、私には大事な契約が・・・」
「黙りなさい! 風邪かどうかは、私が決めることです!
私は忙しい。君は言われた通りにすれば宜しい」
医師のあまりの剣幕に、あなたはしぶしぶ引き下がります。
しかしもちろん、納得などできるはずはありません。
言われた通りに薬だけは飲みますが、そのまま出張に出かけることにしました・・・。
|